~現代人VS古ダイ蛇~


〇はじめに

 北極を舞台に電気ウナギと死闘を繰り広げた「ディープ・ショック」(2003) のフィリップ・J・ロス監督作品。今作は南極が舞台で大蛇と死闘を繰り広げる。



〇想起する作品

 「ディープ・ショック」(2003)


〇こんな話

 現代代表が人類であることに異論はない。でもあんたたちが代表面しないでくれる???



〇現代人VS古ダイ蛇

 世界各国の指導者たちは各国の凶悪犯を収容・隔離するため、過酷な自然条件によって外界から隔絶された南極の地下深くに、最先端のセキュリティシステムを完備した脱獄不可能なニューアルカトラズ刑務所を建設した。


 快適な運用と運営を目指し、地熱エネルギーを利用した暖房施設を完備しようと氷の層を掘り進めていたところ中が空洞の岩石層に直面する。


 ガス爆発の危険があると現場作業員が渋る中、「うるせぇさっさと掘らんか馬鹿モンが(# ゚Д゚)」との署長(?)の鶴の一声で案の定ドッカンどっかん、大蛇が飛び出てくるのだった...


 南極大陸は2000万年前には熱帯雨林であり爬虫類が生息していた(仕切っていた)と主張する古生物学者夫婦を主人公に据え、歴史的大発見の意義を唱えることで大蛇の古代代表としての立場を確固たるものとし、

 独立国チェチェンの高官を軸に敵国ロシアと世界の番人アメリカを位置づけ世界情勢への視野を確保することで、現在地球を跋扈する地球代表としての人類の立場を固めている。また収監されている世界各国の凶悪犯を添え人類代表としての補足もばっちり。

 脱獄不可能なニューアルカトラズという空間において不可避な「古代代表大蛇」VS「現代代表人類」という構図に血湧き肉躍る反面、勝手に人類代表名乗らないでくれる??と疑問が噴出する彼らの活躍にはイライラが収まらなかった。



〇最後に

 フィリップ・J・ロスって脚本にだけ名前がある時は主張の対立に軸があるから中々魅せられる作品が多いんだけど、監督に名前が挙がると主張が有耶無耶で途端に2段くらい質が落ちるんだよな・・・。そう判断するのは時期尚早か、もう少し作品を観る必要が、データが欲しいかな。

 ではでは・・・


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