~枝葉がどっしり~
〇はじめに
いないと物足りなく、いると安心するんだけど、いたからといってどうということのない作品に出演し続けているルーク・ゴスを愛でるったら愛でる。
〇想起する作品
「レガシー・オブ・ライズ」(2020)〇こんな話
ルーク・ゴスは良くも悪くもやっぱりルーク・ゴスだった・・・〇枝葉から根幹へ
誰かはわからないがとある男をとある女と2人で拷問する悪夢から目覚めた軍人のコンラッド。彼にはローラという愛する女性がおり、この度彼女が妊娠したことから、今回の任務を最後に海兵隊から離隊するのだという... 何だかんだあって捜査官だけでなく殺し屋さんも追跡に加わり、立ち寄ったガソリンスタンドで見過ごせなかった悪事と、秘密裏の逃避行の都合とがこれまたうまく絡み合い、彼は行く先々で諍いに巻き込まれていく...
コンラッドの真の目的とは? そして彼の命運や如何に...
コンラッドの取引相手に、ガソリンスタンドで見過ごすことができなかったDV男とその被害女性。モーテルを経営し麻薬と人身(アジア人女性)売買に手を染めるこれまたDV男とその被害女性と被害女性たち。
コンラッドを追跡するロサンゼルス市警のアダムスは、勤務中に部下(同僚?)の女性を食事に誘い、女性の方も満更でなく難なく承諾。また殺し屋さんも男女のペアと来たもんだ。
コンラッドを主体とした動向に対し、追跡者たちの目線で捉えられる彼の動向に差異を描き出すことで、それぞれの立場を二転三転反転転換させつつ物語の引き(謎)とし、
コンラッドが行く先々で巻き込まれていく本筋と何ら関係の無い事態に、また彼を追跡する者たちの中に、支配や依存(加害者と被害者)といった一方的な、恋愛や協力といった双方向な、男と女の関係性を見出させ、どっしりと据えた枝葉のドラマのそれぞれの顛末を以て根幹であるコンラッドの動機や目的、そして行く末を暗示する演出は素晴らしかった。
ただ、表向きなストーリーが掴みにくく、物語の全体像が見えにくく、終始何が起こっているのかよくわからなかったのはしんどかった。
〇最後に
ルーク・ゴスが主演を張る作品って、根幹に通じていく枝葉のドラマに重きが置かれてるのは良いんだけど、引きとなるべき表向きなお話が捉えにくいし、根幹にあるドラマはスカスカってのがよくあるんだよな、体感だけど。何かポリシーがあるのかね? ではでは・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿