イントゥ・ザ・ミッション (2014)

2021年10月20日水曜日

2014年の作品 ジャケ:整列 ジャンル:SF 人物:ジュリアン・アサンジ 製作国:イタリア

t f B! P L

~ってことなんだよねってこと~


〇はじめに

 ジャケは如何にもだけどこの5人はチームじゃない(笑)。右3人が敵で、左2人が味方。しかも真ん中の奴が一番の悪者という・・・、こういうジャケ詐欺好きヨ。



〇想起する作品

 「ニューヨーク1997」(1981)
 「エスケープ・フロム・L.A.」(1996)


〇こんな話

 巷に蔓延ってる都市伝説は全部ホント。だから来るべき時に備えなさい。



〇周りに流されるな、自分で見極めろ

 ビルダーバーグ会議、諸々の秘密結社の噂は本当で、キム・ドットコムの出現、ツインタワーの崩壊、ウィキリークス、ウィキペディア、ウィキ”プログラム、オープンソースシステムの全ては仕組まれたもの。ジュリアン・アサンジ、ノーム・チョムスキー、ダン・ブラウンが鳴らしていた警鐘は全て正しかった...


 2047年、イルミナティと格付け機関が世界の実験を掌握し、世界連合に加盟しない国は破綻させられ、平和維持を名目に人口の削減が行われ、全世界に放射性物質が蔓延していた。大衆はその現実から目を背ける他無く、戦いへと立ち上がる気力を奪われていたのだが、たった2人の反政府組織が細々と戦いを続けていた...


 孤立無援な状態に陥った反政府組織の一員であるウィルバーンが、外界からシャットアウトされた空間で内密に事を処理したい政府軍と繰り広げる小競り合いをメインに、政府と反政府軍とヨウヘイさんたちの思惑の錯綜と迷走と混乱と混乱に次ぐ混乱が描かれていく。

 ハッキングし秘密裏に利用していた衛星が、反政府組織の極秘情報をどっさり積んだまま政府(軍)の管轄区域である放射能汚染地域に墜落したため、その痕跡を抹消すべくウィルバーンはたった独りその地に潜入を試みる。

...という簡潔なはずの導入に始まり、必要な情報を制限し且つ順序を入れ替えて提示することで、「え?じゃあなんでこいつ(ら)こんなことしてんの?」と疑問符がつく様な、ストレートにその事実を把握できないような構成が全編を通して取られており、

 また、衛星に積まれたデータカード、政府を転覆させられる物的証拠に映像記録、その証拠を目撃した証人とその記憶、目視と高性能レーダー、なんとか薬に同行者の正体、それぞれの側それぞれの場所それぞれの環境や条件によって異なってくる事実やその重要度の差異への意識付けが顕著である。

 それは巷で流行の背びれ尾びれがつき独り歩きしている “真偽不明” な “信じるか信じないかはあなた次第” な “鵜呑み” にされまた “鼻で笑われる” 陰謀論や都市伝説をベースにしつつ、情報化社会において情報過多な時代において、如何にして真実と虚構を見極め行動していかなけらばならないのかという問いへの昇華を狙っているからに他ならない。


 しかしその問いに落とし込む以前に、劇中何が行われているのかよくわからないし、そもそも興味を示せないのは問題で、それっぽい顔ぶれを集めたはいいが雰囲気だけカタチ作ってその中身は空っぽだったと魅せてしまった(というより個々の鑑賞者にそう判断させてしまった)のは致命的だろう。

 そのくせペラペラペラペラと能書きだけはいっちょ前に、今この状況で明るみになる事実がそんなにあるの?と急ぎ足の展開やストーリーテラーの存在はこれまたテーマと齟齬を生じさせており、とてもとても残念な作品だった。



〇最後に

 これはジャケット眺めるだけで満足してもいいと思う。でも映画はやっぱり最後までじっくり観てこそだよね(⌒▽⌒)アハハ!

 ではでは・・・

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