~嘘が歴史にならぬように~
〇はじめに
スコット・アドキンス主演の割には地味で陰気で湿っぽい。
〇想起する作品
「デアデビル」(2003) 「フィフス・エステート 世界から狙われた男」(2013)
〇こんな話
過去に囚われ過去と向き合えなかった父と真実を知らされていなかった娘の未来...〇レガシー・オブ・ライズ
元MI6エージェントのマーティンはとある任務中に記者であった妻を巻き込み死なせてしまった過去を持つ。その事件をきっかけに彼はMI6を退職、その後は残された娘のリサと2人荒んだ放浪生活を続けていた。母の死は交通事故によるものだと真実を隠し続けたまま... 地下闘技場での試合に備え車で待機中うつらうつら、悪夢で目を覚ましたマーティンはデトックスブームだというリサの話題を心ここにあらずで聞きながら娼婦に目を奪われる。呆れたリサは尚も真剣に対戦相手の情報を冷静に分析し父にアドバイスを送るが、マーティンはそれもまた聞き入れず自身の勝利に賭けさせようとするのだった。見かねたリサは全額を対戦相手にベット。案の定ボロボロにされるのだが、父のそんな姿を見て彼女はフェンスに駆け寄り声援を送るのだった。
とある極秘ファイルを公表しようとして暗殺された元同僚とされるウクライナ人記者の娘サシャからの協力要請に端を発し、そのファイルを入手し情報戦を優位に進めようとするMI6の古い友人からの圧力に、絶対にそれを阻止したい公表など以ての外なリサを誘拐したロシアの組織との間で板挟みになりまぁぐちゃぐちゃするんだけど、それぞれの組織及び人物の仲介者となるマーティンという存在が、嘘を基に嘘を交えその関係を構築しているという根幹は揺らいでいなくて・・・
導入における、過去に囚われまた過去と向き合えない父と真実を知らされていなかった嘘を教えられていた娘の良くも悪くもある信頼関係、いや一方的な信用(強要)と言うべきか、アンバランスで脆く危うい親子の絆をベースに、彼らが辿ってきたそして辿ろうとする道及びその関係の修復と和解とさらなる○○を以ての、嘘の歴史の上に築かれる未来への危惧と憂いは伝わった。...メッセージはしかと受け取った。
〇最後に
意図的ではあるんだろうけど、スコット・アドキンスはアクションが削がれるとパッとせんよね・・・
ではでは・・・
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