~虚像との戦い~
〇はじめに
かなり重要度の高い任務に各国の精鋭とはいえ急ごしらえで連携の拙いチームを向かわせるのは如何なものだろうか? 作品の一番肝の部分が一番足を引っ張てしまってはいまいか・・・
〇虚像との相対
中東で新たに生まれた謎の過激派組織“ブラックマスク”が企てたテロ計画を阻止すべく、安全保障理事会常任理事国各国の特殊部隊から1人か2人選抜された精鋭チームが立ち上がる...
平和な世界を実現するための戦争、自由を勝ち取るための戦争、
中国では革命で英雄、中東ではテロでモンスター、
敵と味方の隔たりに区別、敵に回るか味方に回るかの二択、部外者などいない戦争、
奴らと称される敵、アメリカ野郎と称される敵、敵を前にしての味方の結束、
安保理常任理事国特殊部隊と過激派組織ブラックマスクの動向が交互に演出され、それぞれが掲げる平和・自由が万人にとって必ずしも同様・共通のモノではないことが浮き彫りになっていく一方で、
彼らの対立が、主義や思想といった根源的なモノの衝突というよりも、達成すべき目的(理想)のために用いられた手段によって生まれてしまった犠牲から逆算して出来上がった、またそれが独り歩きして大きくなった虚像を相手取ったものではないのか?とする疑念がまた見えてくる。
それ故すれ違い、溝が深まっていく負の連鎖を予感させる作りであるがこれは意図したものだろうか? 次作の展開がどうなるか・・・
〇最後に
はじめに書いたものの繰り返しになるが...、安全保障理事会の常任理事国各国の精鋭部隊が、任務を通して1つにまとまっていくというのがこの作品の肝なのだろう。しかし例え1人1人の腕が秀でたモノであろうとも、実戦投入に当たって急ごしらえで連携を一切確認しないまましかも作戦直前になって仲違いを始めるチームを派遣してしまう矛盾を初っ端に魅せてしまったのは痛手ではなかったか。2作目へ・・・
ではでは・・・
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