~未知への浪漫~
〇はじめに
モケーレ・ムベンベより彼女をもう少し観たかった。退場がはやすぎるよ・・・
〇想起する作品
「アナコンダ」(1997)
「ジュラシック・パークⅢ」(2001)
「ジュラシック・パークⅢ」(2001)
「アナコンダ2」(2004)
「ダイナソー・アイランド」(2014)
あとPOVホラー全般。
〇こんな話
未開の地を隅々まで探検し全てを暴き出す!!
ネッシーやビッグフットと肩を並べるUMA、モケーレ・ムベンベの目撃情報が相次いだことから、英国未確認生物学会はアフリカに調査隊の派遣を決定。絶滅種発見に定評のある動物学者兼探検家のジョナサン・マーチャントを筆頭にチームが結成された。TVクルーも帯同し密着取材が敢行されるという...
行方不明になった英国未確認生物学会の調査隊が残した100時間にも及ぶ映像を編集したモノという体であるが、TVクルーの帯同があったにしても、明らかに事件や現象が起こる前提で行われている撮影や、ソレらを繋ぐための画がわざわざ存在していることへの違和感や編集への相当な苦労が感じられるのは置いておいて...
調査隊の光と影...脚光と日陰...主役と裏方...栄光と挫折...インタビューの体裁と本心....絶体絶命のピンチと絶好のチャンス...繋がりと断絶...迎合と対立と反逆...
動物学者及び探検家としての顔と父親としての顔...問題児の息子と機材のスペシャリストの隊員...
敵対と協力...情報の専有と秘密の共有...信頼と裏切り...
これにより表出する調査隊の諸問題と、以前から顕在化していた親子問題が辿るプロセスを、恐竜にカメラを取り付ける行為によって人間と恐竜との間にも構築し、未開の地が開かれていく未知の領域へと踏み込んでいく事の危険性と可能性へと同期させることで、未知の世界に対して抱く浪漫へと鑑賞者を誘ってくれる構成は実に見事だった。
〇最後に
まるで見舞われる事態が全てわかっていたかのようなカメラワークへの拭えない違和感という代償は伴うものの、POV故にできた試みは評価できると思う。 ではでは・・・
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