~タイトルパラドクス~
〇はじめに
内容的には「紀元前1万年」(2008) への意識よりも「タイムライン」(2003) と「サウンド・オブ・サンダー」(2005) への意識が顕著。
〇想起する作品
「GODZILLA」三部作
「フィラデルフィア・エクスペリメント」(1984)(2013)
「フィラデルフィア・エクスペリメント」(1984)(2013)
「タイムライン」(2003)
「サウンド・オブ・サンダー」(2005)
「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」(2011)
「インフィニ」(2015)
「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019)
〇こんな話
だいたい「タイム・ライン」、だいたい「サウンド・オブ・サンダー」。〇数字のマジック
ステルス技術の開発を目的とし秘密裏に進められていたフィラデルフィア計画、公式名称レインボー計画の失敗は時間逆行現象によるものだったという。それに伴いまたもや秘密裏に研究が推し進められ米国海軍はついにタイムトラベルの技術を確立。人体実験を行った... タイムパラドクスを考慮し、人類誕生はるか以前の7000万年前に目標が設定され、タイムトラベルは見事に成功。したかのように見えたが、帰還するための装置が作動せず被験者たちは行ったっきりに...
実験の第一人者であったフランクは、時間旅行のメンバーであった兄を連れ戻すべく救出任務を敢行するが、時代は特定できても肝心の場所が特定できず作戦は難航。しかし50年の時を経て7000万年前にいる隊員たちが現代へと残したメッセージがとある山中において発見されたことで事態は急転。捜索と救出のスペシャリストたちが招集され、7000万年前へと赴くのだった...
紀元前とは西暦以前のことであるので、現在を西暦2000年とした場合、7000万年前にタイムスリップするということは、2000年から7000万年を遡ることであり、行き着く先は紀元前5000万年ということになる。
彼らの目的は7000万年前にタイムスリップした者たちを連れ戻すことであるので、紀元前5000万年に行って現在の2000年へと帰って来る必要性が生じる。5000万年に対し2000年はほぼほぼ無視でき、紀元前5000万年を2回移動することと同義になる。即ち「紀元前1億年」・・・
え?・・・(。´・ω・)?
この「紀元前1億年」というタイトルでは成立しない、「紀元前1万年」でも成立しそうで全くしない、数字のマジック...言葉の綾...勘違い...大混乱な “タイムパラドクス” を以てパロディとする試みは妄想甚だしくかなり好み。
地殻変動(隆起)...地球の大気圧...ソ連と冷戦...ユニオン駅...年齢...階級...上下関係...生態系及び食物連鎖...変温恒温...
「7000万年前」と「1949年」と「2008年」と時間によって時代によって変化していくモノの中で紡がれるその流れに寄らない変わらぬ愛を魅せていく演出も素晴らしかった。
〇最後に
人類誕生以前であればタイムパラドクスは考慮しなくて大丈夫とか堂々と宣言する作品なので深く考えず観ましょう。 ではでは・・・
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