スパイ・ハンター (2020)

2021年7月28日水曜日

2020年の作品 ジャンル:アクション 製作国:アメリカ

t f B! P L

~レガシー~


〇はじめに

 主人公はスパイで、殺し屋に命を狙われている青年は狩りに出かけるから「スパイ・ハンター」!! 狩る者と狩られるモノ、狩る者から狩られる者へ。ハンターはダブルミーニングだね、素敵♡



〇こんな話

 父親であろうとする者、父親になろうとするたちの戦い。



〇受け継ぐモノ、受け継がれるモノ

 MI6エージェントのグレイは長年追いかけてきた麻薬王ラストウを、彼がセルビアで息子の結婚式を盛大に祝っていたところを逮捕・拘束した。法廷に引きずり出し法による裁きを受けさせるべく、犯罪の確かな証拠となるジェイクなる青年の確保に動くが、時を同じくしてラストウから依頼を受けた殺し屋Zの魔の手が迫っていた...


 
MI6エージェントのグレイは、妻子を家に残し独り異国の地で、正義の名の下に妻子の心配を余所に打倒麻薬王ラストウを掲げあくせくする。


 殺し屋のZは死体や痕跡を一切残さないことで有名だそうだが、自身の仕事ぶりとは裏腹にスマホのフォルダには大量に娘の動画像が保存されており、何かにつけてそれを眺めている。


 
保安官2人は親子の様で、勤務中にも関わらず上司(ボス?)の椅子に深々と腰掛け、イヤホンで大音量の音楽を聴きながらスナック菓子を頬張る息子を一人前にしたいと父親は言う。


 ラストウの犯罪の絶対的な証拠になるといわれ、MI6と殺し屋の両者から猛烈なアタックを受けるジェイクは、病気を患っている様だが家族3人仲睦まじく生活を送っており、この度毎年恒例の狩りに父と二人男水入らずで出かけるという。


 親子という繋がりが物語の根幹にあるのは明白で、そこから主題となる「レガシー」を、血縁を問わず血縁に囚われず「受け継ぐモノ・受け継いだモノ・受け継がれるモノ」を説いていく試みは非常に興味深くよく練られているものだと感じるものの、

 表のストーリーの惹きである「なぜジェイクが絶対的な証拠となるのか?」「なぜMI6が探し求めラストウが抹消したがり殺し屋が付け狙うのか?」という疑問が、この主題に直結いや主題そのものであるのであるがために、解消されないままメインの攻防まで引っ張られるので、中々に話に入っていきにくいのが非常に難点。ここの解消がもう少し欲しかった。



〇最後に

 で、「スパイ・ハンター」って何??? まぁタイトル「レガシー」じゃ借りなかったけどさぁ~。ジャケも重要だけど、タイトルも惹かれるモノが無いとねぇ~と一定の理解を示す・・・

 ではでは・・・



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