~大地震への警鐘~


〇はじめに

 原題:「MEGAFAULT」

 ヘリコプターから眺める断層線(地震の移動)だったり地震に見舞われる街の様子だったり、「カリフォルニア・ダウン」(2015) の諸々はこの作品からインスパイアされたモノだと思ってる。


 あとこれ、ブリタニー・マーフィじゃん。



〇想起する作品

 「カリフォルニア・ダウン」(2015)
 「カリフォルニア・ディストラクション」(2015)


〇こんな話

 採石場で爆破作業をしていたところ、


 震度7の揺れを観測する地震が突如発生...


 その揺れは大地を引き裂いていき...


 街へと到達した...


 この地震を引き起こした断層はアメリカ大陸を横断しており、サンアンドレアス断層へと向かっているという...


 止めなければ地球は...



〇対策1

 地震には地震を!


 地下水(帯水層)を凍らせ、膨張と収縮により人工的に地震を発生させることのできる衛星兵器で、地震を相殺する地震を発生させる。


 人工地震のエネルギーはグランドキャニオンが吸収してくれるから大丈夫なの。


 結果:地震は止まったけど火山に影響及ぼしちゃった(;^_^A


 帯水層にマグマが流入して、燃えるったら燃える。


 そもそも地震も止まってないらしい(。´・ω・)?


〇対策2

 そもそもの地震を発生させる摩擦(断層)を無くせばいい。そしてその地震のエネルギーを全て吸収し得る大きな溝を人工的に作り出せば万事解決!!大量の爆薬を使ってね♡


 ブーマあああああああああああああああああ!!!


 結果:なんとか止まったε-(;-ω-`A) フゥ…



〇断層(線)

 地震を採石場の爆破に起因するモノとし、大地を分断するモノ、建造物を破壊するモノ、家族を引き裂くモノとして描き出すことで、人命を容易に奪い得る壮絶な威力を知らしめ、それを以て大地震に備えよとするメッセージを前面に押し出している。


 また場面と場面(場所と場所)の切り替わりの際に、移された舞台の地名と時刻を明示することで意図的な区切りを設けており、“点
” から話が展開されていくのだが...、

 電柱と電線、どこかへと通ずる道、その道の上を走り目的地へと向かう牽引トラック、そして意図せず断続的な描写になってしまっているパイプライン、地下で繋がっているガス管、帯水層(地下水)、またそれらを俯瞰できるヘリコプターにオスプレイ、空撮・空中写真、


...と、その合間や各パートにおいて、必ずその舞台(点)と舞台(点)とを結びつけるナニカが映し出され、それらと併行して地割れ(地震の移動)を走らせることで、分断するモノでありながらそれ自体は線であるとし、繋がりを示すモノの象徴として家族の絆への昇華はもちろん、未だ見ぬ断層の存在をも暗示し、いつでもどこにでも誰にでも忍び寄り得る地震という恐怖、危機感を煽ってくれる。


 備えなければ...


〇疑念

 ただね...、これどっちが救助した側で、どっちが救助された側に見える?


とか、

 ヘリコプターから建造物が破壊される様子を見て、地震研究の第一人者が「マグニチュード7以上ね」とか平気で口にしたり、そう言っといて「耐震構造じゃないから」とか、用語や知識が支離滅裂な箇所が散見されて、作品が訴えんとするところの足を引っ張ってるのは非常に勿体無い。


〇最後に

 まぁ、肝心の地震に対する知識がハチャメチャではあるんだけど、警鐘としては機能するんじゃないかな。

 ではでは・・・


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