デス・ショット (2018)

2022年9月17日土曜日

2018年の作品 ジャンル:アクション 事件:銀行強盗 製作国:アメリカ

t f B! P L

~最強銀行員~


〇はじめに

 ブルース・ウィリスは隣人さんでアドバイザー。基本彼は動かない。



〇想起する作品

 「マローダーズ 襲撃者」(2016)


〇こんな話

 銀行の支店長が元警官と協力して連続強盗犯を追い詰める。



〇何かできたはずなのに

 銀行の支店長であるジェイコブは、率先して家族の朝食と昼食(お弁当)を準備するほどの愛妻子家。睦まじい家庭を築き公私ともに充実していそうではあるが、その実お金に困窮しており何かと切り詰めていた。


 そんな私生活の傍ら、職場ではその立場から常に大金に囲まれ大金にベタベタと触れ、喉から手が出るほどほしい大金が目の前を通り過ぎていく毎日を送っていた。


 またそんなある日、彼が勤める銀行で突如強盗事件が発生する。犯人は銀行内部を熟知しておりほとんど声を発することなくメモ書きによって要求を通し、強盗対策をも逆手に取って逃走する徹底ぶり。誰一人として為す術が無かった。


 FBIは連続強盗事件として捜査を進めており今回の一件も同一犯であると断定。しかしなぜかジェイコブにも共犯の容疑を掛けイジワルするのであった。彼は自身の潔白を証明すべく、隣人ブルース・ウィリスの協力を得奔走する。


 動機や手がかりが見えにくく、FBIも中々捕まえることができないある種無機質な強盗犯を受け、
共犯者として疑いの目をかけられる素性のはっきりしたジェイコブへと視線を移行させる導入はうまい。

 事件に対しての無力感とやり場の無い感情を晴らすべく独断捜査も、人生の先輩であるブルース・ウィリスを相棒に据え、まず事件の概要の整理から始めていく作りも丁寧で、彼が置かれる状況から明瞭な動機から犯人側の動機へとアプローチしていく土台作りもパーペキ。


 しかしそれでいながら犯人の視点から物語を始めていたり、ジェイコブの動向を起点とせず犯人自身の手によってその素性を明かしていったりと支離滅裂。その試みはほぼほぼ無に帰していると言って良い。

 となると互いが互いに動機を補完し合うのかと思いきや、互いの動向が「なぜそうなったのか?」の兆しを一向に見せることなく「ただその状態になった」を積み重ねるのみなのでそういった試みでもないのだろう。

 源泉となっている「ジェイコブがなぜお金に困窮しているのか?」の理由も明かされず、なんだかんだ解決してしまいなぁなぁに終わるしでもうワケワカメ。...娘の医療費なのだろうか?それとも亡くなった父親の?

 良いとこどりしていくブルース・ウィリスを以てしてもさすがにチャラにはならんよ・・・



〇最後に

 この監督は何なんだろうな~? あんまりドラマは重要視していないのかね? 次行ってみよ~・・・

 ではでは・・・

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