~トルコ愛す~
〇はじめに
本来の扱い方携帯の仕方なのかもしれないけど、この魅せ方はあまりうまくないと思うけどどうなの? むしろこれが彼らをナニカたるモノとするナニカを象徴するモノがあるのかな?
人質奪還系の作品
〇こんな話
クルド民兵隊やテロリストがバックについているという、アブ・サリムなる男が指揮する非合法組織が、シリアのサリンという街を拠点に何やら企んでいるらしいぞとの情報から、トルコ軍特殊部隊の面々が偵察に訪れる。
彼らはその名に恥じず首尾よく作戦を展開していたのだが、なぜか拠点としている場所がバレており敵の襲撃を受けてしまう。協力者とその家族が死亡。隊員1名が拉致され、1名が重傷を負ってしまうのだった。
生還した者たちは指揮官から2名死亡での作戦失敗と作戦終了を言い渡される。その判断に到底納得できない彼らは、軍の意向に背き単独で救出作戦を敢行するのだった...
戦場で帰らぬ者となった1人の兵士を悼み街全体でトルコ国旗を掲げるオープニングから、トルコ軍兵士たちの命の重みを訴える、彼らの名誉と功績を尊ぶ、絶対の正義を顕示する演出はピカイチで。
前回鑑賞した「オペレーション:ウルフパック」同様、人情噺がクドく演出されるものの、逐一回想を挿み話の流れをぶった切っていたアチラとは異なり、コチラは敵国と祖国にそれぞれ生死を彷徨う人質と重傷者を配置し、兵士たちの動向とリンクさせながら流れの中でそれを展開することに成功している。ただこちらの方が上映時間は長い。
絶対の正義を掲げつつも、トルコという国を危ぶむ存在が内部(祖国)に、しかもそれが意図しての者と意図せずの者がいると描き出していることに、手放しの賞賛ではなくこれからトルコという国を支えていくこととなる若者たちへの啓蒙の意も感じ取れ、
リンゴや伝統のお菓子を祖国で帰りを待つ家族と異国で命を危険に晒す兵士とを繋ぐモノとしているのも何か意味ありげで興味深いものだった。
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