~神は完全週休一日制~
〇はじめに
ベテランエクソシストと新人エクソシストの最強バディによる痛快爽快悪魔退治!...だと思って観よう!!
「リクルート」(2003)
「エミリー・ローズ」(2005)
「カオス」(2005)
「ザ・ライト エクソシストの真実」(2011)
「ザ・ライト エクソシストの真実」(2011)
「ドント・ヘルプ」(2017)
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」(2019)
型破りと言いつつ全然正攻法な戦いしか示してくれない不良神父の生き様は物足りないし、新人神父が彼に心酔していく行程はもっとじっくり描いてほしいし、またそれ故に彼に疑問を抱くまでが急ぎ足であると感じられてしまうものの、
〇こんな話
エクソシスト急募!! 未経験でも大歓迎です。いやむしろ未経験の方が良いです。でも手取り足取り丁寧に教えません。基本放任主義です。休みはもちろんありません。それではお待ちしております。
〇エクソシストは年中無休
悪魔祓いに関する事件が公となり世間で論争が巻き起こったことから、バチカンはエクソシストに対し否定的な立場をとらざるをえなくなり、エクソシストの訓練養成継承をやめたという。しかし世界的には悪魔の憑依が急激に増加しており後継者不足は業界において死活問題だった。
そんな事態を重く見た現場の厳しさを身をもって知る少数精鋭たちが、御上の方針に背きエクソシストの後継者育成を敢行。地上で勢力を広げつつある悪魔に対抗できる聖なる軍団を着々と築き上げていた。
エクソシスト保育園で2週間過酷な訓練に励み優秀な成績をおさめたダニエル神父は後継者候補筆頭で、この度型破りだが悪魔祓いの実力も人材育成の実績も豊富なピーター神父の下で教えを乞うことに。最強バディが結成され世界は安寧へと向け歩み始めた...
「なんだこいつ?」からの「この人実はすげぇヤツ?」。右も左もわからない中で実践投入され、そんな困惑の中で最適解を提示してくれる師に魅せられる。言い分も実に正当性があり合理的、とても耳障りよく聞こえる。しかしよくよく彼の言動を反芻してみれば、その信用はある種の盲信ではないか?とする疑問がジワジワと。
師弟、ベテランと素人、先輩後輩という上下関係から対等なバディという関係へのシフト、2人の関係性の変化はしっかり順を追っていてダニエル神父の成長譚としての一面を丁寧に描こうとする意図は汲み取れる。
またその中で、完全週休一日制の神に仕える年中無休の神父という立場を入り口にした、感情的な拠り所の無い頭でっかちなダニエル神父が抱く空虚さから「いったい何を信じるべきなのか?」とする問いを、信仰の問題に留めるのでなく、高速化する情報社会に晒される一般人にも通ずる問いへと落とした点は実に見事だった。
〇最後に
「ドント・ヘルプ」への道程ともとれるのであちらもいつか・・・
ではでは・・・
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