~君の名前は?~
〇はじめに
巨悪を相手取りバイクで公道を疾走するシーン目白押しかと思いきや舞台は地下駐車場。そしてジャケの2人が対面することは一度も無い。
〇想起する作品
「交渉人」(1998) 「16ブロック」(2006)
「ラン・オールナイト」(2015)
「君の名は。」(2016)
「DEATH STRANDING」
〇こんな話
地下駐車場から正義を問う。
〇四面楚歌八方塞がり美人
犯罪帝国を一代で築き上げ巨大犯罪組織の頂点に君臨するマニングスは、教会でFBIに捕らえられ頂上階にある街を一望できる自宅で優雅に軟禁状態。監視の目があるため自身は動けないものの、容疑をかけられている殺人事件の唯一の生き証人の口を封じるべく娘がその計画の指揮をとる。 計画の実行部隊はFBIだかインターポールだかの内通者たちゾロゾロ。彼ら以外の警察関係者が則る規則において警察組織における上下関係を描きつつ(といってもまぁ~・・・)、彼らの絶対的なボスはマニングスでありズブズブである。
また実行部隊においても上下関係が観られ、キュリレンコ包囲網の構築に警備室でモニターを監視し指示する者と駐車場を駆け回る者とで分けていたりする。
神と子...父と娘...娘と実行部隊...犯罪組織のボスと部下たち...警察組織の上司と部下...実行部隊における上下関係...捜査員と監視対象の容疑者...ズブズブな組織と警察...、要はマニングスを頂点に組織を形成する縦と横の関係...
高層ビルが連なる街並みを魅せつけるオープニングに、その一角にある最上階の自宅にマニングスを配置。全ての情報が曝け出された証人とただ居合わせただけの無名の配達人との高層ビル内のエレベーターによる上下動。地下駐車場という舞台への移行。
四面楚歌イチ証人と八方塞がり美人イチ配達人の消え入りそうな正義2人の、閉鎖的な地下駐車場における本来彼らに味方するはずの立場にある刺客たちとの直接的な攻防が、一度も相まみえることのない犯罪帝国を牛耳る絶対的な巨悪マニングスとの間接的な攻防に結びついていく図式は中々に面白かった。
その中でオルガ・キュリレンコのアクションも光っているのだが、配達人 “なのに” というギャップばかりが際立ち、配達人 “だからこそ” というナニカを見出せなかったことが少々難点。
あとこの街腐敗し過ぎてるから、もっと圧倒無双してボコボコにしてほしかったね。
〇疑念
〇最後に
シモンズ捜査官役のこの方をもう少し観てみたいな。
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