~無思考の攻防~
〇はじめに
テロリストが用意周到なのか杜撰なのかわからん。地下への唯一の入り口を無言でスルーさせるのは無いよなぁ~。
「ダイ・ハード」シリーズ
「ザ・レイド」(2011)
「ジャッジ・ドレッド」(2012)
「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)
「ホワイトハウス・ダウン」(2013)
〇こんな話
イギリスには、SASがいる!! 事が事だけに特殊部隊SASの投入が決定。内部の状況も要求もわからないままテロリスト殲滅に向けて勝手に突入を開始するのだった...
地下要塞の内部におけるテロリスト、外部の警察とそれを取り巻くマスコミ、突入したSAS隊員たちの動向を詳細に描写し、それぞれの思惑の交錯を以て息を飲む攻防戦を演出する試みなのだろう。
テロリストはSASの投入を見越して彼らの戦術・戦略を熟知し対策を講じ、SASもまたテロリストが対策を講じている前提で作戦を立案するという、頭脳戦にも期待を膨らませること必至。
しかし互いが互いに口が達者なだけで実際には何もしておらず一向に行動が伴ってこない。裏をかいていると魅せたいのだろう行動の数々には相関が見えず、どうも場当たり的に感じてしまう。互いが互いの存在を無視しているかの様な無思考の攻防は、作品製作の都合上そういう描写ができないことの解消でしかなかったのではないか・・・
作品の紹介では各階ステージ制の様相を呈しているが、テキトウに階数表示が挿み込まれるのみで、それが指標として機能するわけでもなく、今どこに誰がいて何をしているのかが全く以てわからない。...主犯格がいたの11階くらいじゃなかった?
それに何より1階から15階まで直通の階段があると見せてしまっているので、わざわざ各フロアを攻略していく意味が無く、SASとテロリストのエンカウントとニアミスが示し合わせたものになってしまっており、なんの緊張感も無いのが大分しんどい。
図面が手に入らず内部構造がわからないって設定はいらなかったんじゃないかな。むしろ最初に詳細に説明してよかった様に思う。...各階の特徴とか設定をどこまで詰めていたのかが気になる。
〇最後に
「ダイ・ハード」と「ザ・レイド」を引き合いに出してるけど、時期的に見て目指した理想は「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013) と「ホワイトハウス・ダウン」(2013) だったんじゃないかな~。続編の「ナンバー10」(2014) も期待大。でも店頭に無い!
ではでは・・・
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