ナイト・サバイバー (2020)

2021年3月13日土曜日

2020年の作品 ジャンル:アクション 製作国:アメリカ

t f B! P L

~キョウダイのドラマ~


〇はじめに

 モチロンブルース・ウィリスガシュジンコウダヨ。



〇想起する作品

 「ホステージ」(2005)
 「ハード・ナイト」(2019)


〇こんな話

 絶対に撃つなよ? 絶対にだ!! 絶対だぞ! ゼッタイだ!!!

 絶対に殺すなよ? 
絶対にだ!! 絶対だぞ! ゼッタイだ!!!



〇キョウダイ

 大きな病院に勤務し妻子と順風満帆な都会暮らしをしていたリッチは、とある手術で患者を死なせてしまう。遺族に訴えられ裁判沙汰になるも、彼は弁護士を雇わず早期決着を望むのだった。そしてその職場も辞め、まるで逃げるかの様に田舎にある実家へと家族3人で移り住むことに...


 自身の名誉よりも家族を思ってのことであると、妹や母は理解を示してくれる一方、端から闘おうとしない姿勢に妻や父親は憤るのだった。そんな家族のところにとある兄弟が強盗に入ってくる...


 強盗に入られた家族のドラマ...父親と息子の確執とその解消、家族の和解がメインではあるのだが、同監督のプール」(2017)、「THE LAW 刑事の掟」(2019) がキョウダイネタだったことを鑑みてみると、

 強盗に入る兄弟が道を踏み外してしまった経緯や事情から単純に悪とは割り切れないモノとして描きたい姿勢が垣間見られ、またその2作品でも描かれた和解へと至る血や痛みを伴うプロセスが、銃弾の体内からの摘出という兄弟(兄)を起点にして描かれていることからも、今作も前2作品同様にキョウダイの和解のドラマでもあるのだろう。


 そしてその兄弟のドラマを踏襲し家族のドラマへと還元するという意味で、銃弾を摘出した兄には施されなかった施されるはずだった(一応施されはする)施術、(銃弾が貫通した)傷跡の縫合を、息子であり夫であり父親であるリックで描き、両者の分岐としたかったのだと思われる。


 しかし、話を動かしていくに当たり、キョウダイにおける弟の言と動の乖離が甚だしく、ちょっとオツムが足りなさ過ぎるのでは?と終始疑問符が付きまとい、究極弟は兄が殺したいほど嫌いなんじゃないかと感じさせてしまう演出は致命的で、さすがに擁護できないしする必要も無いだろう。

 絶対に撃つなよ!! 絶対に殺すなよ!!

 え...(´・ω・`)


〇最後に

 「プール」(2017)、「THE LAW 刑事の掟」(2019) のキョウダイネタを悪役側に配置し、家族のドラマへと還元させる試みは、監督が自身の作品を踏襲する試みなのだと思うが、如何せん成功した様には思えなかった。もう1つこれまたブルース・ウィリスが主役の作品があるようなのでそちらに期待。

 ではでは・・・

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