ジュラシック・ユニバース (2018)

2020年12月16日水曜日

2018年の作品 ジャンル:SF ジャンル:アクション 動物:恐竜 舞台:脱出ゲーム

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~傍観者たる一面~


〇はじめに

 バーチャル世界ということもありデスゲーム系としてはエログロがほぼほぼ皆無で、死刑云々の件も大して掘り下げることもなく、とてもライトな作品。



〇想起する作品

 「デス・レース」シリーズ
 「ハンガーゲーム」シリーズ
 「GAMER ゲーマー」(2009)
 「プレデターズ」(2010)
 「RPG リアル・プレイング・ゲーム」(2013)
 「アンドロン」(2015)
 「VRミッション:25」(2015)
 「キル・オア・ダイ 究極のデス・ゲーム」(2016)
 「復讐したい」(2016)
 「監獄都市 プリズンシティ」(2017)
 「レディ・プレイヤー1」(2018)


〇こんな話

 死刑囚たちが自由を懸け戦うデスゲーム、ジュラシックゲームが娯楽番組として親しまれている世界。冤罪で死刑判決を下されたとある男がゲームへと招待され...



〇傍観者たる一面

 ジュラシックゲームの参加者である死刑囚たちは、自由を懸け脱出を掲げ何もかもがリアルなバーチャル世界を駆け回るも、現実では機械に縛り付けられており囚われの身。


 ゲーム内においては全く素性のわからないプレイヤー同士のエンカウント及び共闘により疑心暗鬼が蔓延する一方、ゲーム外(番組内)では視聴者に向けプレイヤーたちの詳細な経歴紹介が行われる。


 またその一方で視聴者は、番組制作者の作為的な演出を真に受け、いや我関せずが故かゲームの動向にひたすらに一喜一憂する。


 番組制作者とプレイヤー、プレイヤー同士、プレイヤーと視聴者、番組制作者と視聴者のゲーム内外における情報の比較及び情報格差をひたすらに演出し、冤罪事件とゲームの反対運動を絡めることで当事者と部外者の温度差への憤りを全面に訴えながら、誰しもが持ち合わせる傍観者たる一面を垣間見させることで人間の業を憂う構成は実に見事だった。


 ただ肝心のジュラシックゲームに、大人から子どもまで魅了されるほどの魅力があるのか?とする疑問が一番に表出してしまうのは瑕... 迷路は笑っちゃうと思う。



〇最後に

 原題は「THE JURASSIC GAMES」。これタイトルそのままでもよかったと思うけど、何が改変への意欲を掻き立てたのだろうね。あれか、「〇〇ユニバース」にあやかったのか、...素敵です。

 ではでは・・・


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