~インデムニティ~
〇はじめに
ひと昔前に流行った陰謀論ものの様相。南アフリカ(アンゴラ?)と中国の関係性の是と非がイマイチわからないが、何かしらメッセージがあるのだろう・・・
PTSDを患う主人公の中で起きている混乱、専門医師による治療とその方針、ベテランと新人刑事の捜査による情報の整理(推理ないしプロファイリング)とで広がりを魅せていく陰謀論と、その真相への迫り方には惹かれるものがある。
〇想起する作品
「トランス」(2013)
「96時間 レクイエム」(2014)
「マインド・エスケープ」(2014)
「ハーモニー」(2015)
「コントロール 洗脳殺人」(2018)
「ブラッドショット」(2020)
〇こんな話
特殊な戦闘訓練を積んだPTSDを患っている消防士のお話。〇PTSD
テオはかつて英雄とまで呼ばれた消防士だったが、とある火災現場で仲間を失ってからはPTSDを患い復職することができないでいた。酒とタバコが手放せず日々悪夢に苛まれるも治療は拒否。寄り添ってくれる妻に当たり散らすこともあり、息子に離婚を心配されるほどだった...
そんなある日、なんの連絡も無しに夜遅くに帰宅した妻がいきなり陰謀論を語りだしたことでついカッとなってしまうのだが、なんだかんだ仲直りの証に床につく。しかし翌朝、隣で寝ていた妻は死体となっていた。
なぜかタイミング良く警察が到着し、彼は妻殺害の容疑をかけられ逮捕されるのだが、なんやかんやあって逃亡。彼は警察の追跡を搔い潜り真相を明らかにしようとするのだが、警察とは別に命を狙い来るナニモノかたちにも追われることに...
PTSDを患う主人公の中で起きている混乱、専門医師による治療とその方針、ベテランと新人刑事の捜査による情報の整理(推理ないしプロファイリング)とで広がりを魅せていく陰謀論と、その真相への迫り方には惹かれるものがある。
南アフリカにおける諸問題なのだろうか、なぜPTSDを題材にしているのかという背景はよくわからないものの、PTSDを抱えるイチ個人と周囲のサポートの在り方を問い直すことを土台に、
テオが自身でその状況を解決すべく奮闘する姿と、明かされた真相によって置かれる立場から、本来いるべき場所の正反対に陣取り求められることと真っ向から反する所業を魅せる黒幕の方々を際立てることで、「インデムニティ(INDEMNITY)」なる問いたいナニカがあるのだろうことは感じ取ることができた。
ではでは・・・
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