~自分と向き合う~
〇はじめに
多分思ってるよりもかな~りゆる~い~ファンタジ~
「ベオウルフ 呪われし勇者」(2007)
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)
「デイ・ブレイク 奪われた明日」
〇こんな話
だいたい「オール・ユー・ニード・イズ・キル」。
アスパーニア王国の王女エレノは生まれてまもなく魔女ミュリエンに20歳の誕生日に発動する呪いをかけられてしまう。何とか呪いが解けないかと国総出で取り組んだものの月日は無常に流れ20歳の誕生日当日...
錬金術師は付け焼刃というか半ばヤケクソで愛する者とのキスが呪いを解くはずだと国王に進言。幼少の頃より久しいヤン王子をパーティに招聘し口づけを交わさせるのだが全く効果なし。国が黒い嵐に飲み込まれてしまう...
すると次の瞬間、いつもと同じ様にエレノはベッドで目を覚まし「夢か?」と安堵した矢先、見覚えのある光景を繰り返していくのだった。国が黒い嵐に飲み込まれるまで...
ループの条件がエレノの生死に直結している訳ではなく、彼女の意志や選択に依らない“1日”という単位を基準に行われるため、イマイチ正解のルートを導き出していく件(分岐と変化)がはっきりせず、最終的な目的地(ゴール)が見えにくいのだが、
ループという外的な要因が大枠に固定化されていることで、合理性が優先されるルート探索が影を潜め、高慢ちきな王女エレノのあらゆる側面にまず意識が向くようになっており、取捨選択では為し得ないグダグダもナヨナヨもイジハリも全てをひっくるめてこそ意味がある主題へと、彼女が自分と向き合っていく姿へと寄り添いやすくなっているのだろうと勝手に納得。
ループという事象ないし現象を扱った作品の中で、別段この作品ならではの新鮮味は無いのだが、要所要所で何を押さえておいてほしいのかとする気遣いは丁寧だし、経験の積み重ねと共に魅せていく(明かされていく)それぞれの人間の個性や距離感、そしてそれらの変化は愛おしさを感じさせ嫌いになれない作品だった。
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