ナイトシューターズ 処刑遊戯 (2018)

2022年4月10日日曜日

2018年の作品 ジャンル:アクション 製作国:イギリス

t f B! P L

~縁の下の力持ち~


〇はじめに

 銃は撃ちません、いえ撃てない理由があるのです・・・



〇想起する作品

 「キリング・ガンサー」(2017)


〇こんな話

 作品を世に出すお仕事と自分たちが表に出るお仕事の戦い。



〇裏方の意地

 明日爆破解体されるというビルを無断で貸し切りゾンビ映画をゲリラ撮影していたクルーたちが、隣接するビル内でおそらくほぼほぼ同様の理由で処刑を行っていたギャングたちと抗争になるお話...


 如何にリアルに魅せるかあるいは画として映えさせるかを追求する監督の指揮(圧)の下全くまとまらない個性派集団と、殺ろうとしてることが現実離れしてるボスが絶対のおマヌケ集団の戦いを楽しむ。

 導入から展開される一見正反対でありながらも互いにナニカに命を賭けている似た者同士な2つの集団の動向の比較は面白く、且つ同じ条件下で戦いを強いられ翻弄される様もまた。


 虚構と現実の相対を主としていながら、そもそもこの作品の一番外側の映画という媒体自体がフィクションだろうとツッコミたくはなるのだが、これはソレ自体が込みであると観るべきなのだろう。

 ヒーロー役とスタント役が別で~に始まり、普段表に顔を見せることのない縁の下の力持ちの方々の活躍に焦点を当ててみれば、

 クルーが自分たちの顔は表に出さずとも作品は世に広めたい者たちであるのに対し、ギャングの方々はというと処刑なり粛清なりは公にはしたくないわけで。ギャングの今回のお仕事ぶりは見方を変えればクルーたちと同じ裏方で、だからこれは裏方同士の意地のぶつかりあいってことなんだよね。


 予算が~と、撮影クルーたちのひたすらなる愚痴や苦悩は実体験に基づくものなのだろうか、この作品の制作過程でもリアルタイムで噴出したものも取り入れられているのかもしれない。他人事だから笑ってしまうが、創意工夫で作品を仕上げていく製作陣に尊敬の眼差し。



〇最後に

 バランスとってのことなんだろうけど、もうちょっとシリアス路線薄めで観たかったなぁ~。

 ではでは・・・

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