~世界の警察の横暴~
〇はじめに
ジェシカ・ビール堪らん。
「トランスフォーマー」シリーズ
「2001年宇宙の旅」(1968)
「地球爆破作戦」(1970)
「ウォー・ゲーム」(1983)
「インデペンデンス・デイ」(1996)
「エネミー・ライン」(2001)
「ダウン」(2001)
「ハリケーン・コースト」(2002)
「イーグル・アイ」(2008)
「イーグル・アイ」(2008)
「リターン・トゥ・ベース」(2012)
「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」(2015)
「クリムゾン・プラネット」(2018)
〇こんな話
AIが人類に取って代わる。世は当にAI時代。
〇ピンポイント爆撃
台頭するテロの脅威に対抗すべく、世界各地に点在する敵を殲滅すべく、米国海軍(海軍航空隊?)は最新の実験的テクノロジーを伴った新プロジェクトを始動。400名以上のパイロット志願者の中から3名が選ばれた。
ベン、カーラ、ヘンリーの3人は実戦投入へと向けた訓練を繰り返す中で、互いの長短を把握し役割を分担し補い合うことで完璧な連携を突き詰めていった。そんな中プロジェクトは第2段階へ移行、チームに無人戦闘機E.D.I(エディ)が加入することに。人間3人とAI1機の浪漫飛行が幕を開ける...じぇっとすとり~む...
訓練と実戦。実験と実用化。架空仮想の計画・作戦と実行実践。理論上・机上の空論と現実問題。行動と結果...
人間が追い求める完璧(都合)と機械が判断する完璧。人間故の枷とそれが無い機械。人間が持つ道徳や倫理といった境界線と良くも悪くも公平中立な機械...
何かをする前にいや何もやらないで禅問答を展開する、コックピット内の描写に終始するジャケットが一級品の作品たちとは異なり、
人間のみで成立していた、成立させていた、また成立できていなかった関係性の中に、AIのエディを放り込んだことで変化・反転する事象の数々を、それらの論拠をしっかりとドッグファイトを伴って魅せてくれることに感動を覚えてしまう。
しかし、エディの加入前後・暴走前後における実戦の差異に関し、単に今まで目を背けていた事実が見えてきただけで、実質的な差など無いのでは?と感じさせてしまうのは痛いところではなかろうか。
一級品の映像故の細部が描けてしまうが故の弊害と片づけてもいいが、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」な事象にも関わらず、当たった箇所だけを切り取って「ピンポイント爆撃」だと豪語する世界の警察の横暴さにしか思えず、笑って見過ごすにはちと重過ぎる問題なのが瑕。
これならむしろ皮肉として昇華した方が味が出たのではないだろうか・・・
〇最後に
ゴツさの中に柔らかさを感じさせるのが堪らんよね。
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