マインドハンター(2004)

2023年11月26日日曜日

2004年の作品 ジャンル:サスペンス 製作国:アメリカ

t f B! P L

~メタ読み合戦~


〇はじめに

 ブラフにフラグのオンパレード。ミステリー・サスペンスというジャンルにおける王道に邪道な二転三転どころじゃ済まないメタ読み合戦開幕!!

 ハズレたって良いんだ。まずはお前の推理を聞かせてくれ。



〇想起する作品

 「リクルート」(2003)
 「リセット」(2010)
 「教場」
 「33分探偵」
 「金田一少年の事件簿」
 「名探偵コナン」


〇こんな話

 犯人はお前だ!...じゃあお前だ!!...いやお前か??...誰だぁああああああ



〇犯人っぽいなお前

 個性的な面々が顔を揃えるFBI心理分析官見習いたちが、やりすぎで有名な人を殺しかねないハリス教官の下、軍の実地訓練用の孤島で行われる最終試験に臨む。

 あれ?これはただの演習のはずでは・・・??


 最初の事件において、緊迫した捜査官側の視点に対し終幕後犯人側の呑気な感想を描いているところから仕込みは万全。

 現場からあるいは死から一番遠い安全な場から行われる一方通行なプロファイリングという概念を突き崩す。他人のことはどうだっていい、お前はどうなんだよ!!


 ある程度関係が出来上がっている輪の中に見知らぬ余所者をヒトツマミ。

 初手から主人公風を吹かしまくりベストパートナーを気取るクリスチャン・スレーターの退場とその役割の交代劇。

 それぞれに詳しい分野があり活躍の場が用意されており...

 シャワー室の男女から、腕だけ腕立てふせに、ボール壁ドンドン...


 オープニングにおける車内で眠る美女と忍び寄る影に対する見立てに始まり、プロファイリングが自身の経験や理想込みで行われることを踏まえさせた上で、定石・お決まり・お約束という既視感をチラつかせその都度都合の良い犯人への方程式を確立・乱立させ掻き乱していく。

 根拠?論拠?、そんなん知るか。過程なんてどうだっていい、答えが合ってればいいんだ。犯人を当てさえすればいいのだ!! 最悪最後まで生き残った奴が犯人だ!!!

 答えを導き出すための方法ではなく、答えからの逆算で勝ちゃぁ良い後出しジャンケンに成り下がっているプロファイリング信仰を皮肉る、鑑賞者も巻き込んだ遊びが何とも心地よいのだ。


 それ故に無理が過ぎるというか、広く浅く芯が無いというか、この作品自体がソレをなぞっているジレンマはあるのだが、いやむしろそれが狙いで確信犯と割り切り、ひたすらに遠回りではあるけれどもサクサク進む推理とそのテンポを楽しむべし。



〇猫

 可愛い姿だけでないのが残念だけど、めっちゃいっぱい出てくるにゃ~




〇最後に

 一時期流行った(いや今も流行ってるのか?)プロファイリング信仰の作品群と並列で観たい作品だね。

 ではでは・・・



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