DEBUG ディバグ(2014)

2023年10月6日金曜日

2014年の作品 ジャンル:SF 製作国:カナダ 舞台:船

t f B! P L

~意識~


〇はじめに

 DEBUG・・・ディバグ・・・デバック・・・でっ!



〇想起する作品

 「CUBE」(1997)
 「CARGO」(2009)
 「ロックアウト」(2012)
 「チャッピー」(2015)
 「シールド・フォース 監獄要塞」(2017)


〇こんな話

 地球より遥か彼方で廃棄され彷徨っていた巨大宇宙船の復旧作業にサイバー犯罪者たちが駆り出されてのなんやかんや・・・



〇意識とは何か?

 時折重厚感のある巨大宇宙船の外観が映し出され、そこからは一切内部の様子を窺い知ることができない。何の変化も認識できず、傍から見たら何も起きていないかの様である。

 しかし内部ではリーダーになりたいマン、おせっせしたいマン、お金欲しいマン、スナック菓子ぽりぽりマン、ナニカにつけてサボろうとするマン、タンクトップでき女からなるサイバー犯罪者(ハッカー)たち+αが蠢いており、さらに輸送船のシステムにハッキングをしこたま試みている。度々横道に逸れながら。


 当初よりハッカーたちの間でリーダーは誰だ俺だ俺だ俺だ~と揉めているのが気がかりで...、

 輸送船アムピトリテ号に赴くに当たり監督者がハッカーたちを率いており、その任務を統括しているのは厚生局という組織であり、その組織も規則に従って動いており、さらには今回の任務にはナニカ裏があるようで・・・と眺めてみると、


 様々な意志を内包する集団が、共通の目的へと向け何かしらを選択・決断していく
様が見て取れ、これは詰まるところの意思決定のプロセスではかなかろうかと。

 何らかのシステムを動かしているプログラムに精通しているハッカーを題材にしていることや、彼らを犯罪者であるとしそれぞれのキャラに7つの大罪を割り振っていること、そしてハッキング云々よりその罪やトラウマに向き合わせることがメインであったり、人間を基にした独りの犯罪者集団アイアムさん(私は私さん)を構成する分霊箱も7つであるといったことも鑑みれば、今作は人間の意識の可視化を試み且つ問うたものなのだろうと勝手に納得。・・・してみた。終わり。



〇最後に

 もうちょっと作中の時代背景とかキャラの背景が見えやすかったらまた何か違う見え方ができそうだけど、敢えて見えにくくしてその狭き一面を入口にアプローチさせるみたいな狙いがあったり開き直ってたり?


 ではでは・・・


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