~ただただ理不尽~
〇はじめに
「SAW」だわ・・・
「ラスト・サマー2」(1998)
「キル・オア・ダイ 究極のデス・ゲーム」(2016)
〇こんな話
だいだいそう。そうなんだな。〇理不尽なだけ
自身が最も恐れるモノと向き合い克服することをコンセプトに掲げ人気を博する恐怖の館というリアリティ番組への出演を希望し申し込みをしていた6人の男女が巻き込まれる番組とは全く無関係なデス・ゲーム... 番組参加の申し込みの際に自身で事前に収録していたインタビュー(オーディションビデオ)を、ゲームが開始される前にその都度流す事で、後戻りできない今という状況を際立てる狙いは評価したい。
しかし、それぞれが告白する恐れるモノに対応するゲームを、確実に殺す事を目的として製作されたモノと魅せてしまうのは如何なものか。プレイヤーの選択権を奪った事でのゲーム性の排除は、参加者が誰でも同じだという宣言であり、今回選ばれた彼らを即座に否定する行為である。テレビ番組であるか否かとする疑心暗鬼な導入も全く以て意味を為さない。
ただただ理不尽な殺人に作品としての牽引力は無いものの、ゲームの真相と犯人の動機が明かされてみれば、それぞれの個(キャラ)が否定される行為に万歩譲って得心が行く様になっているのだが、ゲームに教訓という意味を与えてしまうプロファイラーをゲーム外に配置したことで、それを破綻させてしまっているのは致命的。
「ゲーム」を経て明かされる「動機」の破綻、「動機」が明かされ還る「ゲーム」の破綻と、双方向で意図を打ち消し合い、互いが互いに破綻させ合っている完全なる失敗作だよこれ・・・
ではでは・・・
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