~カメラを捨てるな~


〇はじめに

 日本よりも中国に取材しに行った方が良いと思うよ。



〇想起する作品

 「REC」(2007)
 「クローバーフィールド HAKAISHA」(2008)
 「クーデター」(2015)


〇こんな話

 アメリカが京都議定書の削減目標に批准しないから、日本で “みずち” が大暴れ!!



〇見せられないよ(>_<)

 地球温暖化に関するドュメンタリー映画の撮影に日本に訪れた姉妹だったが、東京にある環境省を取材訪問中突如大地震に見舞われてしまう。窓の外では爆発音が轟き、音の方向に目をやると、燃え上がる炎の中に蠢くナニカを目撃するのだった...


 姉妹は東京で見舞われた惨劇の一部始終を記録に留め、事態の解明をと息巻くが、彼女たちがカメラを向ける先はというと、身の上話を織り交ぜ自己主張に事欠かない自分たちの姿ばかり。被害状況やその原因となるモノを推し量れる情報を一切有さない、いや一切合切排除された箇所ばかり。映せない諸々の事情があるのだろうが、これでは彼女たちが真実から目を背けようとしている様に見えてしまう。

 しかし事あるごとにホント事あるごとに、撮影許可がどうの、カメラを止めろ、カメラを回すな、カメラを置け、カメラなんて捨ててけ、いやカメラを拾え、カメラをちゃんと持ってろ、カメラを回せ、カメラを止めるな、と喧しく、非常事態においてカメラを回し映像を記録することへの意味や意義の追及に暇がなく、ついつい笑みがこぼれてしまう...



 未曾有の事態を解明するために異国の地でカメラを回し続けた姉妹の勇姿...という体のドキュメンタリーならこれでも構わないだろうが、その体を為すためには、本来黒子に徹するはずだった姉妹に同行するもう一つの本当に黒子に徹するクルーの存在が必要不可欠だったはず。度々出現しては消えていく同行者にその荷を負わせるのはちと重すぎる。

 東京が見舞われた大惨事の記録と、それを映し出した彼女たち自身の姿を、たった一台のカメラを持ち回すことで魅せようとしているもんだから、劇中の人物の役割や言動がもうぐっちゃぐちゃでひどいもんだったよ・・・


 日本人は大豆が好きでよく食べるよ。SOYJOYはカラダニトテモイイオカシ・・・

 日本の文化に誤解があるのは慣れたもんだし大歓迎なんだけど、温暖化という現象を勘違いしているならまだしも、彼女たちだけでなくこの作品自体がそれに対して全く興味が無いことが滲み出てしまっているのが一番の問題だったのかな・・・



〇最後に

 そういえば東京タワー出てこなかったなよな・・・


 都庁は煙出てた。

 ではでは・・・

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