クレイジーワールド(2011)

2023年8月9日水曜日

2011年の作品 ジャンル:ホラー 製作国:カナダ

t f B! P L

~心が折れる音~


〇はじめに

 死者が甦るゾンビ系ではない。生きた人間が凶暴化する「クレイジーズ」系。



〇想起する作品

 「パニック 脳壊」(2000)
 「ハイテンション」(2003)
 「11:46」(2007)
 「シャッター アイランド」(2010)
 「チャイルド・コール 呼声」(2011)
 「デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森」(2012)
 「ガール・オン・ザ・トレイン」(2016)
 「マローボーン家の掟」(2017)


〇こんな話

 信じていれば信じるモノがあるならば絶対に救われる!!



〇折れちゃった・・・

 突如発狂した人間たちが人々を襲い始め大混乱なインフラも機能しなくなったらしい世界で、父と母と息子と娘の4人が安全な場所とダニエルというもう一人の家族を求めて逃げ惑う...


 車のトランクで亡くなっていた子供をすぐそばで横たえていた母の隣に寝かせてやる行動で、終末世界においても残されている理性を魅せる演出は見事。

 そして
この、一家の行動の指針となり決定権を持つ家族の大黒柱としての父親の姿をフィーチャーすることで、自他共にその世界で縋ることのできる絶対的なナニカを構築させることに機能している。


 正直なところそういった信用よりも、ちょっとおかしいなという疑念が全編を通して勝ってはしまうんだけど、外の世界というか物質的な世界の崩壊とは別に、ここだけが折れなければ大丈夫だとする唯一無二の希望がぽっきりどころかバキボキに崩れ去るラストは圧巻だった。救われねぇ~・・・



〇最後に

 真相が明かされてみれば、単独且つ一方的ではなく家族の誰にもその可能性があってもっとぐちゃぐちゃしていた展開の方がしっくり来るとは思うけど、まぁ崩壊ってところに重点を置けばこれがベストか・・・

 ではでは・・・


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