~異文化衝突~
〇はじめに
原題「HIGH PLAINS INVADERS」
いったい何が「ZERO」なのだろうか?
〇想起する作品
「地球防衛軍」シリーズ
「ザ・フィースト」(2005)
「ミスト」(2007)
「カウボーイ&エイリアン」(2011)
「カウボーイ&エイリアン」(2011)
〇こんな話
西部開拓時代をエイリアン襲来から眺める。
インディアン戦争で軍の指揮を執るも虐殺の惨状に辟易しながら、戦後は刺激を求めて列車強盗に明け暮れた挙句、ある日突然疲れたと出頭し裁判の結果死刑を宣告され潔く絞首刑を待つ男。
医師として従軍した戦場においてその男と出会い恋仲になるも、音沙汰が無くなったことで死別したと悲しみに暮れていたが、戦後身を置いた村に突如現れた彼に内心喜びつつ、表向きには素直になれず激おこスティックな女性。
基本なぁなぁで時間と他人にだけ厳しく、部下からも町民からも信頼が薄い保安官。
保安官の頼みだろうが、州の公共事業である絞首刑のための絞首台建設のために道具が必要であろうが、ツケや後払いには一切応じないよく言えばマメ、悪く言えばケチな雑貨屋の店主。
自称北ペコス最強、自称早撃ちガンマンの賞金稼ぎを生業にする金にがめつい女。
自身も病気に苛まれながら危険性を承知しながら他人を騙し巻き添えにウランを採掘し商機を伺う博士。
「生と死」「出会いと別れと再会」「正義と悪」「保安官と罪人」「刑務所の用途」「ウイスキーの役割(酔いと消毒)」「雑貨屋という商売(売買の成立と無償提供)」「対人における早撃ちの利」「ウランの利用法」「ウランとアヘン」...etc.
エイリアンの襲来の前後における、人類を遥かに凌ぐ文化・文明との交錯における、それぞれの価値観の変容に転用、究極は反転を、先住民と入植者の衝突を背景に、その時代故の特色(変化の時代なのかな?)を交えつつ魅せられたのは良かったのではないだろうか。
時代故に発砲シーンは迫力無いし、爆発シーンも頑張ってダイナマイトだけなので、対エイリアン戦闘の画的な魅力は皆無なんだけど、まぁ描きたかっただろう意図は丁寧に表現されているのでプラマイマイかな。
ではでは・・・
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